悠遊〜スリランカを愛しアジアを知る著者畢生の真日本論〜
アールイー受注書籍。2014年3月に発行。
管理人が所属する日本スリランカ友の会、元会長の藤井俊彦氏の書き下ろし作品。著者は東芝機械、横浜工業館館長、横浜産業振興公社常任理事などの経験を持つ大ベテラン。
本文内容は日本の歴史史観是正、スリランカと日本の交流の軌跡、国際ビジネスと交流の記録という三章から成ります。
本書で特筆すべきは、管理人の世代もそうですが、正しく教わってこなかったアジアの歴史と本来の日本の立ち位置が述べられていること。管理人もスリランカ留学中に何度もスリランカ人から教わってきたことですが、第二次大戦中、日本は決して悪いことばかりをやっていたわけではないということを本書は説明しております。
昨今、一部方面から第二次大戦時の日本を非難したり「歴史の歪曲を許さない」「過去の過ちを謝罪しろ」と言って日本を口撃する勢力がありますが、全世界的に見ると日本の存在意義や大戦によってプラスに作用された結果も数多く、自惚れる必要はないのですが真実として知っておくべき歴史が多くあります。また、証拠に基づいて記述されているので、日本に対し「歴史を歪曲している」と口撃する言そのものが歪曲であることが分かります（過去に“何とか談話”とやらで事実調査もせず言われるままに謝罪してお金で解決しようとしたのもいけないのですが）。管理人も本書を編集してみて、正直な話、歴史を歪曲して日本叩きをやって、自国の情勢を保ったり支持率を高めるのはどうかな？ と思うことが多々ありました。その証拠に現在、全世界的に日本叩きをやってきた側の綻びが出始めている訳ですから。
その日本史の中、スリランカがどのように関わりどのように日本に作用したかについても本書は教えてくれます。
実用書やドキュメンタリーのイメージがついたアールイーで、本書は特異な存在かもしれません。
