スリランカ

スリランカ情報通

スリランカ情報の中でも管理人が思いついた少々マニアックな話を紹介します。

(2017年版)そもそも、スリランカは安全なのか

 

これまでイケイケだったラージャパクサ政権に代わり、2015年にシリセーナ政権が誕生した。
ラージャパクサ政権は2009年5月の内戦(テロ)終結や中国による経済支援を取り付けての国内経済活性化には目を見張るものがあったが、中国の衰退や大統領一族の汚職、職権乱用が決定打となり終焉。
その後は前政権期に締結したスリランカ側が不利になる中国との契約、代表的なものはコロンボ港湾開発の違約金問題やハンバントタ港の99年間中国運用覚書が発覚するなど、中国に勢いがあった頃は良いが、衰退するとスリランカの経済成長にも影響が出始めた。また、キャンディ方面の高速道路とカタラガマまでの鉄道延伸は停滞し、街中の施設はあちらこちらで綻びが目立ち始めている。
目先の利益に目が眩んだツケを現政権でカバーしているといえば聞こえはよろしいが、実際のところ国民は不満。それもそのはず、内戦が終わって勢い良く復興することに慣れた国民は、突然足止めを食らわされてあらゆるものが鈍化すれば気分も悪くなるというもの。
スリランカの外国人に対する感情はどうかというと、この面については今までと同じで概ね良好。元々は観光産業を売りにしていたこともあり、土台が平穏な文化であった以上、以前の内戦のようなことさえ起きなければ(内戦中も外国人を狙ったテロや拉致はほとんど起きず、基本的に治安は良い)それほど問題はないと見て良いだろう。当然のことながら最低限の注意は必要で、選挙中の各陣営への肩入れやデモ参加等はトラブルとなる恐れがあるので慎んだほうが良い。ただ、中国人と間違えられた場合は全力で否定することを勧める。というのも、現地の人たちの多くは中国人のマナーの悪さを快く思ってなく、私も中国人と間違えられ日本人であることを主張すると「お前さんの国は最高だ!」と言われたほど。
観光産業が活発である以上、国家としてもこの火を消してはいけないと考えていることは明白で、2016年度の年間入国者数200万人超えという結果が全てを物語っている。無闇に外国人が殺害されたり拉致されるような事件は耳にしない。

Lanka Police

「アジアで1番は日本、2番はスリランカ」という人が現れるほどスリランカの治安は良好だが、夜間の女性単独での外出や誤った振る舞いは事故の原因となるので厳禁。日本並の治安が維持されている国はほとんどなく、スリランカが他の国よりは比較的良いという程度の理解でいて欲しい。
どちらかというと、近年ではスリランカの経済発展に目をつけて悪さをする日本人も出没しているので、そちらの方が注意が必要かもしれない。出資・投資詐欺やツアー詐欺(「私は有名誌の関係者でスリランカに詳しいです」と謳い、最後には不愉快な思いをさせる旅行業未認可のツアー)などが報告されている。ご用心を。

 

ゴキブリ、甘く見るなかれ

世界どの地域にもゴキブリは存在し、スリランカもゴキブリは数多生息する。
そのスリランカのゴキブリだが、私は2013年2月の取材でとんでもない目に遭わされた。
コロンボフォート駅のチケットカウンターに向かう途中、日中だというのにゴキブリの多さがやたら目に付いた。あっちにもこっちにも…… そして頭上にもいると思いきや、よく見てみると私の頭に止まっていることに気が付き、慌てて手で払った。
その後地元の人に「そっちにも付いてるぞ」と警告されて、左足太ももと左手小指にまとわり付いているゴキブリも払い除けた──。
キャンディ行き2等切符を購入した直後、左手小指に違和感を感じ、見てみると指のしわに血が滲んでいて一回り膨らみ、しかも麻痺して感触がなくなっている。
キャンディ到着後に取引先の人に尋ねたところ「ゴキブリに噛まれて毒が混入しているからこれで治せ」とアーユルヴェーダオイルをもらい、3日で完治させることに成功した。

 

キャラプッタ

近年のスリランカ若者世代はゴキブリを嫌がるという。私が過去20年ほど前に留学しているときには女性が少々嫌がる程度であったが、最近では男性でさえもゴキブリを嫌がるようになったのだとか。

先進国の考え方が流入し、価値観が変わり始めているのだろう、テレビCMでは殺虫剤の宣伝、街中には害虫駆除業者の広告を見かける。
数年前までは「何も悪さをしない生き物」とされていたが、今回の件で私は考え方を改め、若者世代を支持することになりそうだ。もちろん殺生を好まないお国柄であることは承知しているので人前でゴキブリを踏み潰したりはしないが、観光立国を目指すならばこの問題は解決せざるを得ないだろう。

 

クリームソーダは本当に国民飲料なのか!?

スリランカを旅した人の中には少なからず"CREAM SODA"と書かれたソフトドリンクを目にしたことがあるのではなかろうか。
この"CREAM SODA"、日本のそれとはテイストが大幅に異なり、初めて口にした日本人の中には吐き出す人もいるのではないだろうか。と言うのもこのCREAM SODA、好意的に表現すれば「クリーミー」、悪く表現すれば「甘ったるいものに炭酸を入れただけ」或いは「アイスクリーム炭酸水」が適当か。
スリランカ産CREAM SODAの歴史は古く、私が知る限りではスリランカ国内で20年以上もラインナップしているロングラン商品である。
ロングランということは国民に愛されているはずだが、しかしながら私の味覚で判定するならば、これはかなりのキワモノである。
数年前の取材でアヌラーダプラの知人アヌーラ・アキラとヤーパフワへ行き、彼にふもとで待ってもらっている時、試しに「良かったらこれでも飲んで」と、CREAM SODAを渡してみた。まさに実験であった。すると彼はなんと、売店にCREAM SODAの瓶を渡し、別の飲み物と交換したではないか!

クリームソーダ

「Sorry! もしかしてそれ好みじゃなかった?」と冗談半分に尋ねてみると「これだけは飲めないんだよ」との返答。スリランカ人でも美味しくないと感じる人がいてホッとしたが、ロングランヒット商品故に美味いと感じる人の割合が多く存在するのでは?
更に聞き込みを進め、東松山に住むサマラ・グナラタナ氏に尋ねてみると、これは子供に優しい炭酸飲料の位置づけで、下手にコーラなんかを飲ませるより安全とのこと。なるほど、これには説得力がある。
どなたかこれを日本に輸入して「新しい味、スリランカクリームソーダ!」などとブームに火を点けてみてはいかがなものか。もちろん売り方を間違えると“まずジュー”扱いされるので注意。

 

スリランカのコーヒー事情

Lanka Coffee

最近ではスリランカ国内のコーヒー需要が高まりつつあり、紅茶以外の選択肢として定着した感がある。町を歩けばあらゆる場面で"NESCAFE"の看板を見かける。一昔前のスリランカでは考えられなかった光景である。

試しにお店でコーヒーを注文すると、プリンの入れ物大のプラスチック容器に入れたインスタントコーヒーを飲ませてくれる。相場としては一杯Rs.50(30〜35円)くらいになる。
数年前の取材でアヌラーダプラからコロンボへ鉄道で向かう際、車内で"NESCAFE"のロゴ入りポロシャツを着たオッサンによる販売があったので注文してみた。
飲んでみると渋みが弱くやや甘い香り……。飲み干してみると溶け切らないインスタントコーヒーが底に沈殿していた。
溶け切っていないインスタントコーヒー、そしてこの風味……、これは"NESCAFE"ではなくスリランカ産インスタントコーヒーに違いない!
要するに"NESCAFE"のロゴが入ったシャツを着た売り子がスリランカコーヒーを販売していたに過ぎない訳である。
コーヒーの味もさることながら、そのオッサンのポロシャツはどこで仕入れたのかが気になるところ。
━━上記の通り、スリランカ産インスタントコーヒーの弱点は製法の問題なのか熱湯に溶け切らないこと。これさえ克服できれば勝機があると思うが。

 

追記:スリランカのインスタントコーヒーを日本製のコーヒーフィルターに通すと沈殿を防ぐことができる……て、これではインスタントではありませんね。

 

スリランカの公衆電話、硬貨飲み込み事件

Lanka Public Phone

「あ、またやられた!」と憤慨しては記憶の彼方に遠ざかるつまらぬトラブル、公衆電話機の硬貨飲み込み。その年もスリランカ到着早々やられた。深夜のバンダーラナーヤカ空港に到着し、ロビーに出ても約束の迎えが来ていないので知己の携帯に公衆電話から連絡を試みるも、寝てしまったのかまったく出てもらえない。Rs.5硬貨を投入して電話を掛け、出てもらえないと諦めては受話器を下ろすの繰り返し……そのうちに電話機がRs.5硬貨を飲み込み、返却されないことがしばしば。私はこれでトータルRs.10を損してしまった。

しばらくして迎えがやって来て事なきを得るが、Rs.10が怨めしい。
今となっては「最初からGSM携帯端末やスマホを用意しておけ!」と突っ込みを入れる向きがあるかもしれないが……。

 

電圧の問題

日本の電圧は100Vの豚鼻のAタイプである。このタイプは世界的に見ても稀で、私が調べたところ、台湾と韓国の一部が唯一日本と互換性があるだけで、他ではプラグ形状や電圧が異なったりする。
スリランカでは220〜240V、2穴と3穴のタイプ(B/B3/BF)が導入されている。これはシンガポールやアラブ諸国の大半と同じなので、両国流通製品の互換は全く問題ない。ちなみに電圧単位が同じインド・UAE製品はプラグ変換のみで両国間の使用が可能。

Lanka Concent

では100V仕様の日本製品を現地スリランカで使用したらどのようなことが起こるのか。
私は認識も無いまま日本国内専用の携帯電話充電器を現地で変圧もせずに差し込んだところ、煙が立ち込めました。「充電ランプは点灯しているから大丈夫だろう」と高を括っていたら、しばらくして“バーンッ!!!!”と爆発。携帯端末は無事でしたが充電器は破損。
これに懲りて、製品の使用可能単位には眼を光らせるようにしましたが、近年のスマホ用充電器は変圧対応しているので問題ないとは思いますが、一応ご用心のほどを。

 

津波報道の舞台裏

2004年12月26日、インドネシアスマトラ島沖で発生した地震による大津波がスリランカ沿岸部を襲ったことは記憶に新しいでしょう。この時、これまで報じられることの少なかったスリランカが、日本の新聞各社に連日報じられました。
悲しいかな、スリランカは普段から注目されることが少なかったこともあってか、土地名表記が各社でバラバラ。
中でも気になったのは“ゴール”の表記です。
Galleは英語読みでゴール、現地語でガーッラ。これを新聞各社が“ガレ”や“ガール”と表記するのは不可抗力かと思われます。ですが、一般に浸透した世界各国のガイドブック『地球の歩き方』に目を通せば多少は分かるものですので、情報収集に追われて忙しかったのでしょうけど、新聞記者の諸氏にはもう少し調べてから記述して欲しかったところです。
各紙報道の中、“ガレ”や“ガール”では済まされない表記がまかり通ってしまったことを、私は見逃しませんでした。今でも12月27日付の某新聞社報道記事をインターネットで発見し、思い出すと頭が痛くなるのですが、なんと表記が“ガル”となっているのです。
解説しますと、“ガル”は現地語で「岩」なのですが、これにある動詞を組み合わせると、使い方によっては放送禁止用語に化ける場合があります。

Lanka Concent

これは日本でも1K(表現を隠ぺいするために鳴らす「ピー」という音)が必要なくらいダイレクトな下世話表現になる危険性があるのです。当然ながら、このことを知ったスリランカ人の男性は大爆笑。女性は恥ずかしそうな顔をしていました。
これからスリランカへ向かわれる方は、現地で間違ってゴールを“ガル”と言わない方が賢明です。まかり間違って地元の人たちの前で「ガルへ遊びに行こう」と言おうものなら、誤解の第一歩、更にある動詞単語を混ぜ合わせるととんでもない誤解を招きかねませんから。いや、知らぬが仏かもしれませんが。

 

コロンボで日本語を何気なく話すと……

一人の日本人が海外で別の日本人と出会ったら日本語で話す――日本人に限らず、一般的に海外で同じ言語を話す者同士が出会えば、大半がそれぞれの母語で会話を進めることになるでしょう。その時、何気なく発した日本語が、その国では良からぬ意味に捉えられるかもしれないと考えたことはあるでしょうか。
私が気に入っていて7回も入国しているタイ王国では次のような事が茶飯に起きます。
例えばバンコクの女の子に名前を尋ねられ、私は当然のように“My name is Arai.”と答える。すると「はぁっ!?」と裏返った声で怪訝そうな目をむけ、首を斜めに傾げます。仕方がないので私のパスポートを見せると“Oh!! Really Arai. Ah ha ha ha !!!!!!!!”と大爆笑。そもそも私の名前“アライ”という発音が問題で、タイ語では“What”の意味となる。よって「私の名前は何です」と、変てこなことを言ったようなもの。ちなみに「チュー・アライ」となると「あなたのお名前は?」の意味となり、生前の元ドリフターズメンバーだった荒井注氏がタイを訪れていたならば、きっと

Colombo Cargills Building

「ん、何だ? みんなして俺の名前ばかり言いやがって! 俺もずいぶんと有名になったもんだな。なんだ馬鹿野郎」などと言い、笑いを取っていたに違いありません。
上記のタイ語に関しては笑いを取れるから許されるでしょう。しかし外国では、日本人が何気なく使う表現がとんでもない意味に化けることがあります。スリランカでも同様、詳しい説明は避けますが、とりあえず、シンハラ人の前で迂闊に「昨日は山形で雪が降った」の動詞部分だけ、「奥に詰めている金歯がはずれた」の名詞部分だけを大声で言わないよう心掛けましょう。

 

fb

掲示板 リンク お問い合わせ

 


最新情報 プロフィール ワークス/歩み 本/電子書籍 ランカ料理店 ランカお薦めの宿 ランカビジネス ランカ情報通