スリランカで留学するぞ!(1)いきなりお寺でホームステイ編
管理人の第六作目、2010年9月に発行。厳密に言うとデビュー作『ハリハリッ!! スリランカ』のノーカットフルバージョン第一巻です。
本作品は管理人が経験してきたスリランカでの留学滞在記録を全三冊にまとめる予定の一冊目です。『ハリハリッ!! スリランカ』での痛々しい表現やページ数カットで不自然になった部分を直してリリースしました。
読者の中では本作が一番臨場感にあふれ著者の感情を表しているとの感想が多く、自分もそう思います。何しろシンハラ語どころか英語もできないまま、国内が内戦中ということを直前まで知らされずスリランカに無理して出向き、しかもホームステイ先が最初に聞いていた上流階級家庭ではなく仏教寺院、しかもしかも僧侶と一緒に食事して英会話とシンハラ語会話を勉強することに……誰がこんな留学劇になると予想できますか?
そもそも「どうしてスリランカ?」という質問を何度となく受けました。「父が経営していた会社の従業員にスリランカ人がいて大学留学を促され──」と答えたこと何万回。それ以外にも「スリランカってどこ?」「アフリカ?」「南米?」「原始人みたいな人たちと一緒に暮らすの?」など、受けた質問を思い出すとキリがありませんが、当時はスリランカの国名が浸透し切れず「セイロン」の方が理解されやすかったことも思い出されます。
留学を始めてみて結果は良し。風変わりなことが生まれつき好きな管理人はこのホームステイに満足し、僧侶ともすぐに打ち溶け合って友人となり、英会話もシンハラ語も力をつけ、日々スリランカの生活に馴染んでいきます。
思いのほか当時から日本人はモテる傾向があったのか(目的や理由はさておき)、自分もその例から漏れなかったのはうれしい限りで、それ相応の話も本文に出てきます。
本書を読み返してみて、スリランカではたくさんのことを勉強させてもらったと思わずにはいられません。まだまだスリランカに関わり続けるつもりです。スリランカ側が迷惑でなければ……