スリランカと語学ビジネスの組み合わせ考察
そもそもスリランカではどのような言語が使われているのかはあまり知られておらず、知らない人からすれば、今までに聞いたことのない未知の言語を話すものではないかと想像してしまうのではないでしょうか?
スリランカの母語としては、シンハラ語・タミル語の2言語が存在し(厳密にはウェッダーと呼ばれる先住民が別言語を持つとされている)、後者は南インドや東南アジアのタミルコミュニティーで通用する言語ですが、前者はスリランカ国内でしか通用しません。
前述のシンハラ・タミル語のみではなく、世界史に精通している人ならば過去にスリランカが「セイロン」と呼ばれ、英国の植民地であったことをご存知でしょう。1948年に英連邦内の自治国として独立後、1972年からは共和国制に移行、スリランカ民主社会主義共和国と名乗るようになるのですが、植民地の名残か現在でも国内では幅広く英語が通じます。ネイティブ英語ではないのでそれなりに訛りはあるにしても、他の「英語が通じる国」に比べて割とクイーンズイングリッシュに近い英語を話します。管理人もその点に目を付けて英語学習を目的の一つとして留学したわけです。
物価が安くクイーンズイングリッシュ(に近い言語)を学べるという理由から、実はあらゆる国から英語学習目的でスリランカに訪れます。ちなみに私の所属したブリティッシュカウンシル・コロンボ校には、中国・韓国・ビルマ・ベトナム・モルジブ・ガーナ・ウクライナなどの方々が出席されてました。
ですので、日本人向けにスリランカ滞在式英会話留学をビジネスに発展させると面白いのではないかと考えてしまいます。
ビジネスモデルの一例を以下に記載してみました。1ヶ月間食事付きで一流ホテルに宿泊させ、宿泊先に英会話教師を派遣という形の大まかな見積計算です。
■食事込み宿泊費用──\250,000(コロンボ市内一流ホテル、シングルルーム/30日間・連泊割引付)
■英会話家庭教師派遣料金──\20,000(1日2時間レッスン/週5日)
■チケット代金──\150,000(スリランカ航空1ヶ月オープン)
この金額であれば某英会話教室の何とかパックよりは安く上げることが可能です。宿泊場所は無理に一流ホテルに拘らなければ更に安くすることが可能なので、ニーズに合わせたプランを組めるというもの。
この条件であれば日本語環境から離れるため、否応なく英会話を駆使することとなり早い上達が見込まれます。ついでに体調不良にお悩みの方にはアーユルヴェーダ施術(セラピスト学習でも良い)も抱き合わせにすれば、英会話を学べて美容も手に入れられるというオプショナル体験も可能です。
需要を喚起すればニッチは十分ある世界なので、この手のビジネスをお考えの方は一考の価値ありかと思います。
シンハラ語・タミル語の語学需要についてですが、最近は少しずつ高まりを見せており、スリランカがビジネス・観光両面で注目を浴びるようになれば更に期待が持てます。かく言う管理人、実はシンハラ語教室をゲリラ的に開催してます。