スリランカ

日本国内でのセイロンティー(スリランカ紅茶)販売戦略

 

スリランカの紅茶といえばウバ、ルフナ、ディンブラ、キャンディ、ヌワラエリヤなどたくさんの種類があり、一昔前まではちょっとした高級品扱いをされてきました。喫茶店で紅茶を注文すれば、一杯\500前後が相場だったでしょうか。
ところが、90年代前半から日本の経済はデフレ一辺倒となり、紅茶も例からもれず、様々な場所で叩き売りを余儀なくされ、昨今では百円ショップでさえも見かける有様。既存の流通・販売方法では苦戦を強いられるようになってしまいました。
東京のオフィス街を見ると、低価格のコーヒーショップが目に付くようになりました。コーヒーの味を楽しませる以上に、低価格でリラックス空間を提供することが評判を呼び、客足も上々。私自身も執筆で疲れた脳を休ませるため、\170のブレンドコーヒーのお世話になることがよくあります。デフレの流れを活かし、付加価値を加えて成功した例なのでしょう。
これまで、資本さえあれば紅茶を武器に、この手のビジネスに参入したいと考えたことがありますが、現状では生き残りにかなりの付加価値がなければ厳しいみたいです。先述したコーヒーショップにしても、少しでも劣勢を強いられたら即刻撤退となり、東京千代田区の神田駅、港区の新橋駅周辺は激戦区で、コーヒーショップの移り変わりが激しいです。
資本があれば立地条件の良い物件を探して出店することで勝率も高くはなるけれど、できれば店舗を持つこと自体を省いて商売はできないものだろうか……、ネット販売では温かい紅茶を提供できないし……そこで考え出したのがスリランカ紅茶の移動販売です。
土台となる必須アイテムは食品衛生責任者の資格、移動販売に適したワンボックスカーの2点。その他必要と思われるものは以下に記載。

 

■食品衛生責任者
要調理師、栄養士、製菓衛生師等の資格。未取得の場合、食品衛生責任者を要請する講習会を受講。
■ワンボックスカー(車内で食品加工を行う食品営業自動車)
要自動車の保管場所、自動車の形式及び車両登録番号も記載・営業設備の大要2部・仕込み場所の営業許可書の写し1部・手数料等。
■自動車の営業許可
住所地を管轄する保健所へ(各自治体により異なる)
■個人事業開業届け

 

味が微妙に異なる紅茶を種類豊富に取り扱う専門店に仕立てたり、カトレッツやロールスなどスリランカの軽食と併せて販売するのも面白いでしょう。スリランカにこだわるならばライス&カレーの販売も魅力ですが、街中ではカジュアルに食べられないのがネック。この場合、テイクアウト販売の工夫が必要かも。

 

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