スリランカ

スリランカの害虫駆除問題

 

熱帯地域故に仕方のないことですが、スリランカにもゴキブリは多く生息しています。コロンボ界隈ではあらゆる場面で出没し、日が暮れてから街を歩けば元気良く宙を舞っているゴキブリも目撃する有様。
この生き物、潔癖症が多いとされる日本人に嫌がられることは言うまでもなく、日本に限らず他の先進国でも好かれることはほとんどないでしょう。
先進国の大半では“ゴキブリ=不潔”との認識を持ち、アメリカやドイツではゴキブリ駆除開発の研究が盛んなほど。
外国人の出入りが頻繁な施設、高級ホテルやレストラン内に限ってはそれなりに気を使っていて、それらの空間ではゴキブリは姿を見せません。
さて、これまでのスリランカ人のゴキブリ認識ですが、人によっては気にして追い出す程度のことはするものの、気にも留めない人が大多数でした。それは不殺生という宗教的な問題以外に、存在そのものに関心を払わない人が多かったこと。そもそも大半のスリランカ人はゴキブリを殺すことなどしなかったし、管理人も以前は地元の人がゴキブリを殺す姿を見たことがありません。
とあるスリランカ人にゴキブリについて尋ねてみると「人間に害は無いから心配要らないよ」とアッケラカン。他のスリランカ人は「地元では精々女の子がキャーキャーいう程度」「日本人が気にし過ぎなんだよ」との台詞。
しかしながら、この状況、国全体として衛生面をアピールしているどころか、一歩間違うと観光産業のイメージダウンにつながります。
──そんなことを心配しているうちに年間来訪者数が200万人を超え、ここ数年でスリランカの害虫認識が大幅に変化しました。
蚊の媒介によるデングが危険視されるようになってから蚊を殺傷するようになり、その延長線からかゴキブリに対しても殺すケースが増えてきました。今では害虫駆除業者が発足するほど。先進国の考え方がスリランカに広がりつつあるみたいです。
そもそもゴキブリは雑菌を運ぶ怖さもありますが、凶暴な種は人間に噛み付く厄介者。
ということで、スリランカの害虫駆除産業は始まったばかり。あらゆる可能性があります。やるなら早いうちです。
このビジネスで望ましい人材は過去に害虫駆除会社に勤務した経歴があるような人。言ってみればゴキブリの生態を知り尽くした人が活躍できるのではないかと考えます。

 

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