スリランカで日本人向けの廉価宿を運営する
スリランカを旅行された方ならお分かりになるかと思いますが、宿探しは他国に比べて少々難しさがあります。とりわけリーズナブルな宿、いわゆるバックパッカー向けのゲストハウスを都心部のコロンボで探すとなると、宿自体は存在するものの、素人が探し当てるのに一筋縄では行きません。仮にコロンボ市内で一泊2000ルピーのゲストハウスを見付けたとしても、情報通のヨーロピアンバックパッカーに占拠され満室だったりします。
現状のスリランカ観光業界は高級ホテルやリゾートをクローズアップしがちで、バックパッカーや安宿を軽視する傾向があります。とある現地ツアー会社の氏曰く「実は世界的にバックパッカー・低料金ツアー需要の割合が高まっている。高級志向ばかりに尽力すべきではない」との仰せも。
ヒッカドゥワ、ゴール、アヌラーダプラ、ポロンナルワなどの地方都市では良心的で居心地の良いゲストハウスが見付かるが、バンコクのカオサンやカルカッタのサダルのように、日本人が集まりやすい宿というものは無く、あくまでヨーロピアンを筆頭とした、我々から見て「外国人向け」の仕上がりである。
もしスリランカで日本人向けゲストハウスを開業するのであれば、現状ではライバルが少なく隙間が大きい。今後渡航数が伸びると見られるスリランカでのゲストハウス需要は高まるのではないでしょうか。
しかし、ただ単にゲストハウスを開業するだけでは芸がありません。願わくば以下のような付加価値を付け、今後現れるかもしれないライバルを大きく引き離しておきたいですね。
■手軽な日本食を用意する、或いは日本食レストランもまとめて開設する
■旅行者間の情報提供場の環境を構築
■従業員を過去に日本で働いていた人など日本語が話せるスリランカ人を登用する
■日本製温水洗浄便座を設置する
日本人観光客が集まりやすい環境が整えば、自然と他国の観光客や地元住民も寄ってくるかと思います。また、女性客にも喜ばれるサービスを売りにすることで更なる開拓が可能となるでしょう。
